絵本は子どもだけのものではない。大人が自分自身のために絵本を買っても良いと思っている。イラストレーターの田原 田鶴子は、様々な宮沢賢治の童話の挿絵を手がけている。特に「銀河鉄道の夜」(偕成社)はお気に入りの一冊である。
ところで、生命にあふれた地球、この美しい惑星は、天の川、つまり銀河のはずれに位置している。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の物語の始めに、学校の先生が、銀河の形を示した凸レンズで太陽の位置を説明する部分がある。
この童話の印象が強かったせいか、わたしはすっかり銀河の全容はすでに解明ずみだと思いこんでいた。ところが、ニュースで銀河の星々の位置は、現在、調査中であることを知った。これは後、数年の時間を要するそうである。
宮沢賢治はその当時、アインシュタインの相対性理論を理解できた数少ない人物のひとりであったらしい。賢治は「銀河鉄道の夜」で遠い未来をみつめていたことになる。
この童話を初めて読んだのは小学生の時のことだった。正直に言えば、あまりよく理解できなかった。再び手に取ったのは中学生の頃で、SF小説やマンガを読みふけっていた時である。その時ふいに、ここに描かれている宇宙は、宮沢賢治の心のなかの宇宙そのものなのだと強烈に感じた。
それから、数年に一度、ふと思い出したように「銀河鉄道の夜」を読んでみる。不思議なことに読むたびに印象が変わる。わたし自身の心の変化が新たな世界を呼び起こしているためかも知れない。
ところで、生命にあふれた地球、この美しい惑星は、天の川、つまり銀河のはずれに位置している。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の物語の始めに、学校の先生が、銀河の形を示した凸レンズで太陽の位置を説明する部分がある。
この童話の印象が強かったせいか、わたしはすっかり銀河の全容はすでに解明ずみだと思いこんでいた。ところが、ニュースで銀河の星々の位置は、現在、調査中であることを知った。これは後、数年の時間を要するそうである。
宮沢賢治はその当時、アインシュタインの相対性理論を理解できた数少ない人物のひとりであったらしい。賢治は「銀河鉄道の夜」で遠い未来をみつめていたことになる。
この童話を初めて読んだのは小学生の時のことだった。正直に言えば、あまりよく理解できなかった。再び手に取ったのは中学生の頃で、SF小説やマンガを読みふけっていた時である。その時ふいに、ここに描かれている宇宙は、宮沢賢治の心のなかの宇宙そのものなのだと強烈に感じた。
それから、数年に一度、ふと思い出したように「銀河鉄道の夜」を読んでみる。不思議なことに読むたびに印象が変わる。わたし自身の心の変化が新たな世界を呼び起こしているためかも知れない。
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