この映画を一言で言えば「大人のためのファンタジー」です。わたしもハリー・ポッターに夢中になってしまった一人なのですが、ファンタジーは子どものためだけのものでなく、大人にも必要なのですね。少し心が乾いているなと感じたら「ビッグ・フィッシュ」はお薦めです。

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DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2004/10/27 ¥3,990 死期が迫った父が、改めて息子に語り聞かせる人生の回想。巨人とともに故郷を出て、サーカスで働きながら、あこがれの女性と結ばれる。戦争へ行き、ひとつの町を買い上げる……。
 この映画は地球の未来へ警鐘を鳴らしています。どうして地球温暖化が地球を氷河期へ導くのか、よくわかります。

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DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004/10/02 ¥2,940

 地球温暖化が原因で世界各地で異常気象が発生。ロサンゼルスに巨大竜巻が襲来し、日本には巨大なヒョウが降り注ぎ、ニューヨークは洪水で水没。さらに地球は・・・

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今日の新聞にロシアが(地球温暖化防止のための)京都議定書の批准法案に署名したことが載っていました。
この映画を「ベスト1」に掲げている人は少なくない。わたしも多くの人に薦められて見た。本当に良い映画だった。

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DVD 松竹 2004/03/25 ¥2,500 スティーヴン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』を映画化したのが本作である。妻とその愛人殺しの容疑で終身刑の判決を受ける、銀行マンのアンディ。無実の罪ながら投獄されるが、決して希望を捨てず、自由を得られる明日を信じ続ける。

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 この映画の中で音楽が流れるシーンがある。モーツァルトの「フィガロの結婚」の一部なのだけど、音楽のない生活が、いかに無味乾燥な人生かと改めて思った。

そして、この映画の主人公の自由への執念は凄まじい。そう言えば、まだ、この映画の原作を読んでいない。機会があったら、ぜひ読んでみたいと思う。
 いつ頃、見た映画か良く覚えていない。上映時期も(調べればわかると思うけれど)知らない。

映画のジャンルはSFになるのだけど、この映画はSFというより、心癒されるヒューマン・ドラマという感じの方が強い。SFとしては異質な存在で、あまり知られていないかも知れない。けれど、思わず人に薦めたくなる素敵な映画です。

 以前、いろいろなサイトで、この作品の映画評を読んだ時に主役のケヴィン・スペイシーと精神科医役のジェフ・ブリッジス、この二人の俳優の評価が高かった。あまり映画に詳しくないので、彼らの事を良く知らないのだけれど、確かに、二人の演技の素晴らしさが光っていた。

 わたしも、K−パックス星に行けるのなら、行ってみたいと映画を見ながら、そんな想像に浸っていた。わたしも主役のプロートに魅了されてしまった、ひとりなのかも知れない。きっと、あなたも心癒されると思います。

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DVD ポニーキャニオン 2004/03/03 ¥2,625

精神科医マーク(ジェフ・ブリッジス)のもとへ、K−パックス星からやってきたと主張するプロート(ケヴィン・スペイシー)が患者として送られてくる。妄想にしては理路整然と宇宙の概念や哲学などを語る彼。やがてK−パックス星が実在することがわかり、さらにプロートの不思議な力は、他の患者たちをも魅了していく…。
 イタリアを旅したことがない人、そして私のように未来もおそらく、この国を旅する機会がないと思える人には、お薦めの映画です。風景を瞳に焼き付けて留めておきたいと思えるほど美しかった。また、主題歌はエンヤが歌っていて、映画のもつ雰囲気に、とてもマッチしていた。この映画を見たのがいつだったか忘れてしまったけれど、今夜ふいに思い出し「もう一度見てみたいな」と考えている。

DVD ポニーキャニオン 2003/08/20 ¥2,625
 輪廻転生という考えはキリスト教信者にはない。仏教が神秘的にみえるのは、そのせいかも知れないね。もし、日本人が、同じテーマでこの映画を作ったとしたら、もっと別の表現をするだろう。

 チベットという国がなくなって、不思議なことに、チベットの民の苦しみや悲しみと共に、チベット密教は世界に広がり続けている。

DVD ハピネット・ピクチャーズ 2003/07/24 ¥2,940

自宅に訪問してきた僧侶に突然、自分の息子がチベット高僧、ラマー・ドルジェの生まれ変わりかもしれないと告げられる。
 この映画のことで友人ともめた事がある。

 わたしは「これは恋愛映画だ」と主張し、友人は「レオンの愛は成熟した大人の恋愛とは違う」と真っ向から意見は別れた。

 でも、いまでも、こんなにピュアで美しい愛の映画を私は他には知らない。何度見ても涙かこぼれてしかたない。

DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2004/06/25 ¥4,179
 美しさを極めた映画かもしれない。映像も物語もアクションも思索も色彩も何もかも・・・情景の全てに美が意識されている。

特にワイヤーアクションは歴史という名をかりた異次元の世界を思わせる。

そして結末が良かった。歴史の裏側には常に名も無き英雄たちがいるのだ。

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DVD レントラックジャパン 2004/01/23 ¥3,790

秦王のもとに、王を狙った刺客を3人殺したという無名という男が現れた。その功績を讃え、特別に謁見を許された彼は、刺客を殺した経緯を王に語りはじめる。
 原作者のハラーは同名の本の中で、その大半を自然描写についやしている。しかし原作の本と映画では多少、ストーリーが異なる。でも、それが気にならないほど、ヒマラヤ山脈の美しさには胸をうたれるものがあった。山を愛する人にはお薦めの映画である。

DVD パイオニアLDC 1998/11/25 ¥5,300

 オーストリアの世界的登山家ハラーは、世界最高峰の制覇を目指してヒマラヤ山脈へと向かった。チベットへたどり着いた彼は、そこで若きダライ・ラマの教師となって、激動のチベットで7年をすごす。登山家としての名誉と夢だけを追い続けていたハラーは、自らを再発見する、魂の再生の旅を体験することになる。
 人間の尊さと愚かさの二極を描いた映画の前に言葉は失われる。「戦場のピアニスト」は千の言葉より万の言葉より価値がある。

 戦争というものがどういうものか、わたしたちは歴史の教科書や書物で学ぶだけになっているのではないだろうか。

 どんなに戦争を正当化しても、人と人が殺しあうという現実は変わらない。その最中にあって人間らしさを失わずに戦える兵士はどれだけ、いるのだろう。

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DVD アミューズソフト販売 2003/08/22 ¥3,800

 2002年のカンヌ映画祭においてパルムドールに輝いた『戦場のピアニスト』は、ロマン・ポランスキー監督が指揮することを運命づけられた映画である。幼少時代をナチス占領下のポーランドで過ごしたポランスキー監督こそが、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)の自伝を映画化するにふさわしい人物といえる。

アメリ

2004年2月27日 心に残る映画
 本国フランスでは、公開されるやいなや1週間で120万人を動員した「アメリ」は日本で公開されてからも話題の映画だった。この映画を見逃したのを後悔している。「アメリ」は何度でも見たくなる映画だ。

 ハリウッド映画を見慣れてきたので、フランス人の感性には新鮮さを覚えた。それに思わずうっとりとしてしまうエッセンスが加味されている。

 「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」「エイリアン4」の監督であるジャン・ピエール・ジュネが、明るくて前向きな映画を作ったことがないことに気付き、チャレンジするつもりで製作したという映画である。

 ストーリーはジグソーパズルを仕上げるような感じがある。ひとつひとつのピースは意味を持たないけれど、それらが繋がると美しい絵ができあがる・・・最後のピースはもちろんアメリの恋心・・・すべては幸せという名のもとに収束していく。

 音楽はヤン・ティルセンというフランスでは「サントラの神様 」と評されている人とのこと。モンマルトルという映画の舞台にぴったりな繊細なメロディだった。

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DVD ビデオメーカー 2002/08/02 ¥4,700

 モンマルトルの街で夢見がちに生きる若い女性の軽やかな日常を描いた、ポップなヒロイン・ムービー。22歳のアメリ(オドレイ・トトゥ)は、ある日“他人を幸福にする喜び”に目覚めて密かな悪戯にひたっていく。
 音楽をテーマにした映画はたくさんあるが「どれか一つを選べ」と言われたら、迷わず『海の上のピアニスト』を挙げよう。

 大西洋を果てしなく往復する豪華客船ヴァージニアン号に置き去りにされた赤ちゃん。彼の名はナインティーン・ハンドレッド=1900。時が世紀の変わり目を告げる1900年に、この船で拾われた彼はこう名付けられた。

 ナインティーン・ハンドレッドは、やがてピアノ演奏で信じがたい才能を発揮する。楽譜は一切読まず、旋律は乗客達の表情や仕草に合わせて紡ぎ出されていく。その噂は海を渡り陸地にまで広がっていった。

 この映画の中のある甘く切ない旋律が、いまも私を捉えたまま放さない。そのために、どうしても、もう一度見たいという気持ちがつのる。そんな気持ちにさせてくれる映画は少ない。
 「コンタクト」この映画を一番のお気に入り、一番のおすすめにしている。購入したDVDは、この映画だけで(後はレンタルで満足)もう何度も何度も繰り返し見ている。

 実はこの映画の感想を語れるほど、わたしは科学や物理や宗教などを深く理解しているとは言えない。ただ、ひとつだけ言えることは、この映画が新しい人生の扉を開いたということです。

 この映画の原作者はカール・セーガン博士(1934-1996)です。

 セーガン博士は1950年代からNASAの顧問やコンサルタントを務め、アポロ計画では月に飛び立つ前の宇宙飛行士の指導者であり、マリナー(水星、金星、火星)、バイキング(火星)、ボイジャー(木星、土星、天王星、海王星)およびガリレオ(木星系)の惑星探査計画の実施に関わりました。つまりアメリカの宇宙計画の発足以来、その中心的役割を果してきた人物です。

 博士の著作(「コスモス」や「コンタクト」など)活動を含めると、セーガン博士から影響を受けている人々の数は計り知れません。また映画「コンタクト」の製作者として、博士は脚本段階から深くかかわってきました。

 1995年冬には、骨髄異形成症候群と診断され、骨髄移植を3度、受けていたにもかかわらず映画の撮影現場を訪れました。スタッフや出演者を前にして宇宙における人間の心の位置づけについて熱く語り、人々はすっかり博士の話に引き込まれ帰りたがらず、質疑応答は深夜にまで及んだといいます。

 1996年12月20日、博士は映画の完成を見ることなく62歳で亡くなりました。

 「コンタクト」はひとりの科学者、セーガン博士の最後の仕事、遺言、贈り物だと思います。この映画を見て感じることは人それぞれで、様々な思いが浮かんでくることでしょう。また、この映画のテーマは壮大なので、時間を経て見るたびに新たな発見があると思います。
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2003/12/06 ¥1,500
時間旅行という概念を初めて創造したによる不朽のSF文学を映画化。

 レンタルビデオで「タイムマシン」という映画を見ました。2年ほど前に公開された映画でしょうか?不思議なことにこのSF小説を書いた原作者H.G.ウェルズのそう孫であるサイモン・ウェルズが映画監督でした。

 昨年、同じSF作家のジュール・ヴェルヌの特集を教育テレビで放送していました。ヴェルヌが小説で書いたことが、いまの現代世界をかなり言い当てているので驚いたのをおぼえています。そして彼の小説は中学生くらいの頃、何冊か夢中で読んだことがあり、その時のことを懐かしく思い出しました。

 「タイムマシン」では、さらに未来へと旅を続けます。いま、ふと思うことはこれからの地球はどうなるのだろうということです。おそらく温暖化が進み海面は上昇し始めるでしょう。さらに二酸化炭素が増えてオゾン層の破壊も拡大するはずです。そうしたなかで地球の生命はどうなっていくのか・・・それとも、こうした問題を回避できる科学力を発展させることができるのでしょうか?

 わたしの想像する未来の地球は海に浮かべた巨大なフロートで(屋根は紫外線から生き物を守る透明なシールドで覆われていて)人々は暮らしています。大地の大半は海に水没すると思いますから、他の惑星や宇宙ステーションへと進出していく人々もいるかもしれませんね。さらに宇宙船で遠い遥かな旅を始める人々もいるかもしれません。

 いずれにしても(本当にずっと未来のことになりますが)太陽の膨張が始まります。当然、人は何らかの方法で新しい場所を求めていくでしょう。実はその計画、火星移住は、かなり本格的に研究が進められています。

 SF小説や映画などは不思議な魅力があります。全てではありませんが(仮にそれが、ほんの一部分であったとしても)想像したことが現実になるという不思議です。例えば飛行機やロケットも想像から生まれました。

 百年以上も前に生きていたヴェルヌの想像は予言と呼べるほど未来を言い当てています。最近、未発表の短編が出版されましたが、その小説のテーマは科学力は決して人を幸せにはしないというものでした。けれど、わたしたちは自然と調和して生きていた時代に戻れなくなりつつあります。

 北アメリカ大陸で生きていた先住民族は素晴らしい哲学を持っていました。自然と大地と生命のすべてと調和して生きる術を身につけていました。彼らは白人のことを「知識はあるが智慧がない」と考えていたかも知れません。「リトル・トリー」という本が静かなブームを呼びましたが、いまの現代生活で失われ、もう二度とは戻らぬ世界を懐古する人々、逆に、こういう豊かな精神性に触れて憧れを抱く人もいるかも知れません。

 しかし、いま、これだけの世界人口を支えるために科学はもはや、なくてはならないものです。人間の寿命は百年足らずですが未来への想像は尽きることがありません。叶えばいいなと思うことのひとつにいるかとの会話があります。手話を使ってチンパンジーなどに言語を教え、会話する研究が進められていますが、それと同じように、何らかの方法でいるかと会話ができるようにならないかなと思います。やがて、人は生活の場を海洋に求めるようになるかもしれませんし、いるかには人間の想像の及ばぬ哲学があると想うからです。