この絵本は作者の星野道夫が亡くなった翌年、1996年に第6回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞を受賞した。

 絵本といっても内容は小さな子ども向けではない。小学中学年以降のお子さん向けの良書である。また写真がとても美しいので贈り物には最適の一冊かも知れない。

 写真家としての星野道夫は「ナショナル・ジオグラフィック」をはじめとする海外、国内の著名雑誌に写真を発表した。それだけで充分、有名なのだが、星野道夫の才能はエッセイストとしても開花した。

 星野道夫の作品を通して知れば知るほど若くして亡くなったことが惜しまれ、またオーロラのような美しさを秘めた珠玉のエッセイに心を奪われずにはおれない。

 写真集は思いの他、高価である。けれど絵本なら安く手に入り、星野道夫の心の声を聞くこともできる。

ISBN:4097270605 大型本 星野 道夫 小学館 ¥1,460

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