イラクには、いま世界中の人が様々な思いを抱いて注目している。「ぼくの見た戦争」を書いた高橋 邦典さんも、そんな一人だ。

 そして、今、拉致された三人も、それぞれにイラクの国民のために何かできることはないか、そんな志に燃えていた。 

 郡山総一郎さんさんは宮崎県出身。朝日新聞によると、「週刊朝日」の元契約記者で、いまはフリーの写真ジャーナリスト。

 高遠菜穂子さんは北海道千歳市の出身。麗沢大学外国語学部英語学科を卒業し、東京で1年間、会社員を務めた。2000年からインド、タイなどでボランティア活動を開始した。昨年4月からはイラクで緊急支援活動を始め、治安の悪化するバグダッドで単独で活動を続けていた。

 今井紀明さんは札幌市在住で、3月に立命館慶祥高校(北海道江別市)を卒業したばかり。NGO「NO!小型核兵器(DU)サッポロ・プロジェクト」の代表を務め、劣化ウラン弾による被害を止めようと、今月4日に日本を出発し、イラクに入った。今月下旬にも帰国する予定だった。(毎日新聞)

 どうして、こんな三人が拉致されればならないのかと考えると涙がこぼれてくる。どうして争うことでしか問題を解決しようとしないだろうか。どうしようもなく怒りがこみあげてくる。

 今後の政府の対応に注目したい。

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大型本 高橋 邦典 ポプラ社 2003/12 ¥1,365

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