このCDを一度聴けば忘れられなくなる。何度も何度も繰り返し、この陶酔感に身をゆだねてしまう。クラッシックも確かに素晴らしい。けれど、この即興演奏の、もう二度と再び生まれてこないサウンドには魂の声が確かにある。

 この「ザ・ケルン・コンサート」はキース・ジャレットをジャズピアニストとして世界的に有名にした。もちろん、人の好みはいろいろあるだろうと思う。けれど、素晴らしい音楽は静かに広がっていくものだと信じている。

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キース・ジャレット CD ユニバーサルクラシック 2003/04/23 ¥1,995 キース・ジャレットは、ソロピアノで独自の世界を築きあげたことでも評価されている。ドイツのレーベル「ECM」からの最初の作品はソロピアノで、スタジオ録音では8曲のオリジナルを演奏した。だが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。

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