サヤカ

2004年6月15日 炭酸水の泡
 仕事以外で携帯は使わない。ほとんど電源は切られたままだ。わたしは携帯が鳴ることで、大切なことを中断されるのは嫌いだ。メールも用件のみで終わる。その代わり自分のくつろぎの時間のためにパソコンは使う。日記を書いたり、必要な情報を得たりするのに必需品だ。それは今は、単に携帯より料金が安くすむ(経済的)という、ただ、それだけの事に過ぎない。

 携帯電話に5万以上を使う知人は、たくさんいる。わたしはネット依存症だと自負しているが、携帯電話依存症よりは金銭的には救われているような気がする。

 ところで親友のサヤカは携帯もあまり使わない。パソコンも使わない。そのかわりに手紙が届く。字の下手さは、わたしと大差ない。けれど夏らしい可愛い便箋を選んで、いま好きなテレビ番組のことや、愛犬の世話が大変なこと、などなど、他愛のない話を綴っている。

 ふとサヤカのその時の情景を想像してみる。手紙を書き終え、郵便局まで行き、わざわざ選んだ記念切手を丁寧に貼り付けて投函する。サヤカがわたしのために費やした時間を思うと、届いた手紙は例えようもなく愛しいものに思える。週末には便箋と封筒を買おう。

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