潮騒　少年少女日本文学館 (26)

　「潮騒」が少年少女日本文学館の中に収録されていたので驚いた。確かに恋愛小説といっても「潮騒」は純愛ものだから少年少女が読んでも問題ないとは思う。

　実は三島由紀夫の小説を私は「潮騒」しか読んでいない。でも文章の美しさに圧倒された。彼が「天才」と呼ばれたのも理解できた。けれど、本にも出会う時期というものがあるような気がする。

　例えば、中学や高校時代に夏目漱石や森鴎外の本を読んで一体、何をどう理解できるのだろう。少なくとも読書の喜びを与えるという目的では、教科書に載せられていないと思う。

　そして今日は「金閣寺」を買ってきた。読みたい本が、まだ何冊かあるので、三島の2冊目の小説を読み始めるのは、まだ少し先のことになる。

ISBN:4061882767 単行本 三島 由紀夫 講談社 1988/01 ￥2，100