白鳥の湖

2004年6月19日 読み終えて
ある人に「お薦めの絵本はありますか」と訊ねられ、リスベート・ツヴェルガーのことを思い出した。 わたしは彼女の絵本は「賢者の贈り物」しか持っていない。クリスマスの本なので時期外れな気がした。それで調べてみると「白鳥の湖」をはじめ、新作の翻訳絵本が次々に発表されている。

  リスベート・ツヴェルガーは、現在、国際的に最も高い評価を得ている絵本画家の一人で、昨年は京都などで原画展が開かれた。行けなくて、とても残念な思いをした。

 ツヴェルガーは、1954年にオーストリアのウィーンで版画家の娘として生まれた。小さな頃から絵を描いたり、本を読むのが好きだった彼女は、その後美術アカデミーで学び、23歳のときに『ふしぎな子』を出版。挿絵画家としてのデビューを果たしたた。以後、おなじみのグリム童話やアンデルセン童話といった古典や、イギリス作家の童話をもとに意欲的に創作活動を続ける。

 1990年の国際アンデルセン賞受賞をはじめ、世界中で数々の賞を受賞。日本での人気も年々高まっている。もちろん、幼い頃から芸術性の高い挿絵絵本を見て育った子どもは幸せだと思うが、おそらく子どもよりも大人のファンの方が多いのではないだろうか。

ISBN:4901492403 大型本 リスベート ツヴェルガー ノルドズッドジャパン 2003/10 ¥1,890

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